どうも、チャンドラーです。

建設業経理士財務分析に無事一発合格できたので、記事を書くことにしました。

そもそもマイナー資格の上級資格なので記事需要は少なそうですが、自分が勉強法をネットで調べても参考になるようなブログがあまりヒットしなかったため、これから受験する方の参考になれば幸いです。

建設業経理士試験では点数結果は教えてくれないため自己採点での数字とはなるのですが、97点と自分でも結構ビックリな高得点となりました。

具体的に落としたのは第5問問2内の1問(1点)だけで、第1問の論点は基本的に大手予備校の模範解答を見る限り網羅しているようですが一応2点減点させたような形です。

本記事では高得点で合格できる財務分析の勉強方法を公開したいと思います。

まずはテキストを軽く流すように2周する

まずは適当な教本(テキスト)を買って、それを2周してください。

オススメはTACのスッキリわかるシリーズです。正直日商簿記2級に比べ圧倒的にマイナーな資格なので選択肢が殆どなく、この教科書もわかりやすいかと言われれば正直ノーなのですが、現存するテキストの中では一番コンパクトにまとまっていて一番マシというのが正解でしょう。

チャンドラーはネットスクールのテキストも買って目を通したのですが、まとめ方がイマイチでハッキリ言ってスッキリわかるシリーズだけで十分です。

テキストを買ったら、その本をサラッと2周してください。ポイントは時間をかけないこと、サラッとでいいです。頭の中で「ふーん、こんなものなのか」ぐらいで最初は十分だと思います。

間違っても最初からガチで全部覚えるようなスタンスでテキストに臨まないでください。どの試験勉強でも言えますが非効率だと思います。

公式を100%暗記できるようにする

建設業経理士のHPに財務分析主要比率表がありますので、これを完璧に覚えてください。

この表にある各比率は試験上一番重要な部分で、残念ながらここが出来なければ合格自体難しいかもしれません。

覚える順序のオススメとしては、

①比率自体の公式を完璧に覚える(覚え方は後述)

②その分母・分子が期中平均値なのか今期実績値なのかを覚える

③注釈を完全に覚える。(最終的には営業キャッシュフローの求め方のような面倒なものまで)

④その比率がどの分析(収益性分析・生産性分析etc...)に属しているのか覚える

チャンドラー
期中平均とか覚える必要ある??

僕も最初こう思ってました(笑)

しかし②は過去問をしていると分かるのですが、一番配点が大きい第5問を解く上で必ず必要になってきます。そのためまずは各比率の公式をしっかり覚えてから期中平均かどうか覚えていきましょう。

そして③の注釈ですが、残念ながら結局経営資本や有利子負債等の中身もしっかり覚えないと本試験では太刀打ちできません。

僕が実践していた覚え方ですが、古典的ではありますが単語カードを作ってひたすらスキマ時間に見返す方法がオススメです。

通勤時間や就業時間前・就寝前など普段スマホを見てボケっとしている時間を総動員して単語カードを眺めていました。

この単語カードのおかげで、本試験を解く上での基礎ができたかと思います。

僕がよく使っていたのは、自作財務分析チャートです。こんな感じで作っていたので参考にしてみて下さい(間違っている部分もひょっとしたらあるかもしれませんのでご了承を。)

各分析のポジションと目的・性質を覚える

財務分析は色んな分析に細分化されています。例えば財務分析の中に関係比率分析があり、関係比率の中に安全性分析があり、安全性分析の中に流動性分析があるように、各分析がどのようなポジションに位置づけられているのかを覚えましょう。

そして各分析には目的・性質が備わっていますので、テキスト通り覚えていきましょう。

これは第1問・第2問・第5問問2を解く上で大事な知識となってきます、前述の各比率をキッチリ覚えながら分析自体の位置づけにも気をつけていきましょう。

比率の分解方法を覚える

生産性分析には労働生産性という中心的な概念の比率があるのですが、労働生産性は何通りもの分解方法があります。この分解方法を覚えましょう。

また収益性分析にはROE(自己資本利益利益率)という投資の世界でも非常に重要な比率があるのですが、この比率はデュポンシステムと呼ばれる分解方法があります。

こういった各比率の分解方法は試験で狙われやすいです。覚えちゃいましょう。

比率の分解方法や前述の各分析のポジションの覚え方は自分でオリジナルの表を作ると理解度が格段に上がるかと思います。

最重要:過去問を解きまくる

まず過去問買ってください。ネット上に過去問が出回っていますが、解説がいまいちなので所見だと混乱します。諦めてTACの過去問本を買うことをオススメします。

チャンドラーは過去17回分を3周しました。合計で51回分解いたことになりますね。

1周目序盤はほとんど分からない状態で良いかと思います。僕は時間も測っていなかったし、多分20点ぐらいしか取れていなかったと思います(笑)

そもそも1周目は試験を通しでやる必要性は全くありません。例えば第2問だけを問いたら答え合わせして「ここはこうだったんだ」と理解しながら、すぐ覚えられそうにないものは単語カードに新しい問題として追加していきました。

2周目入る頃には結構力が付き始めているかと思いますので、全問通しで解きます。しかし僕はここでもまだ時間は測っていませんでした。ただ、本試験まで時間がない方は時間管理をここで始めても良いかと思います。

2周目はとにかく正しい答えに導くプロセスを身体に徹底的に覚えさせます。財務分析の出題方法はワンパターンなので、後半ぐらいには大分答えまでの処理能力が上がっているかと思います。

3周目は時間管理+高得点狙いです。

チャンドラーは3周目には1回の試験につき平均60分以内で解き、90点以上獲得できるくらいまで昇華させました。

ここまでやらなくても合格できるかもしれませんが、本番緊張して頭がフリーズしないためには練習しまくることに尽きるかと思います。

もし一発合格したいのであれば、野球の素振りのようにひたすら問題を解いては答えと摺合せ、自身のバッティングフォームを矯正していって下さい。

本試験の解く順番オススメ

僕は極度の緊張持ちなので、いかに本番緊張せずに全問手をつけることが出来るかをしっかり対策しました。

試行錯誤した結果、第5問(問2の計算問題を除く)→第3問→第4問→第2問→第1問→第5問問2の計算問題が一番緊張しない方法だと個人的に行き着きました。

まず第5問は本試験の中で最もワンパターンな内容で、ほぼ無心で解くことができます。ここで「いつもどおりだ」と平常心で試験に入っていくことができます。

問2の計算問題を後回しにするのは時間がかかる割に各1点しかもらえないためです。しかし確実に取れる点数でもありますので、必ず時間内には解くように心がけましょう。

次に第3問も比較的ワンパターンな割に高配点(20点)な大問のため、早めに解いてしまいましょう。

数年前までは楽勝な大問だったのですが、近年はたまに捻った出題をするようになったため油断はできません。現に28回のように損益分岐点比率から解いていけなければ20点全て失うような厳しい出し方もあります。

第4問は損益分岐点や資本回収点のような問題ですが、過去問解きまくって精度をひたすら上げておけば慌てる可能性はかなり低くなります。

第2問はたまに捻った問題を出しますが全滅はまずないので、安心して1問1問見ていけばOKです。

問題は第1問。

ここは本当に各回によって難易度が極端に違う運ゲーのような要素があるので、最もパニックになりやすいと思います。

例えば「付加価値について説明せよ」なんて簡単ですが、「多変量解析の主成分分析について意義と実践方法を述べよ」なんて出題されたら多くの受験者はノックダウンでしょう。割とそういう問題も平気で出してくるのが第一問です。

なので僕は解き始めるまで問題を見ることもしません。よく他の方の体験期を読んでいると「大問1がどんなものかザッと見てから大丈夫と確信し、他の大問からときはじた」ということが出てくるのですが、そんな強心臓は全く持ち合わせておりません。

小心者の攻略方法が役に立つかはわかりませんが、参考にして頂ければと思います。

まとめ

建設業経理士1級財務分析の問題は昨今の日商簿記2級のような悪問を出すような傾向はかなり少ないです。

そのため適切な勉強・対策を取っていれば誰にでも合格できるチャンスがあります。

あと重要だと思うのは最後まで諦めないで解き続けるマインドセットです。

特に第一問は例え解らなくても自分が持っている近しい知識を最大限原稿いっぱい書いていると、結構部分点をくれる傾向にあるようです。

前述で紹介したオススメの解く順番を参考に、落ち着いて全問に手をつけられるような仕組みを作っていましょう。

偉そうに記事を書かせていただきましたが、僕もまだ原価計算と財務諸表が残っていますので一息抜きながら共に試験勉強頑張りましょう!

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