建設業経理士1級なんとか取得したいと思い立ち1年、前回の財務分析に続き財務諸表に合格することができました。

第1~4問は2問程度落としただけで調子は良かったのですが、第5問で絶対に分からない問題+計算ミス連発で「オワタ。。。」と思っていただけに、合格通知が来たのはめちゃくちゃ嬉しかったです。

同時受験の原価計算は自己採点でも60点ぐらいだったので完全に実力不足です、次がんばります。

忘れないうちに財務諸表を一発合格できた方法をまとめたいと思います。

まずはテキストを2回通読

まずは問題集ではなく教科書的にまとめてあるテキストを2回通読してください。

一通りいろんなテキストを試しましたが、おすすめはスッキリシリーズです。

正直建設業経理士向きで出版されているテキストは分かりづらいものしかありません。その中ではスッキリシリーズはマシな方でした。他のテキストだと難解なために2級から来られた人は挫折してしまうかもしれません。ただ万能的なテキストではないため、後述の方法でしっかり補ってあげる必要があります。

また通称「パタ解き」も悪くないですが、説明が初級者に若干分かりづらいので一度受験経験がある人向きかもしれません。

スッキリの通読は1回目については「ふんふん、なるほど」程度で軽く流しながらじゃんじゃん読み進んでください。ここで理解はできないので20%脳内に残ってれば良いなくらいの感覚でいきましょう。

2回目は1回目に読んだスピードの1.5倍スピードで進めていきましょう。この間あまり時間を置かないであげると(1週間以内ぐらい)記憶の定着が良くなるかと思います。2回目が終わった段階でもなんとなくこれが全体像なんだなとキャッチできる感覚があればオールオーケーです。

「パタ解き」の最強付録「単語カード」を完璧にする

おそらくこの章が合格する上でかなり近道になるかと思います。

先程少しご紹介した「パタ解き」の付録である単語カードを完璧に覚えましょう。

これが本当に良くできた単語カードで、財務諸表の全体的な基礎知識をこれでかんたんに覚えることができます。パタ解きを買う価値はほぼ100%この単語カードのためと個人的に思っています。

購入者限定でPDF形式でファイルを公開しており、自分でA4で両面印刷し切り取って穴あけパンチで作成しました。

この単語カードを2週間ほどめくったら、次のステップにうつりましょう。

過去問を徹底的にやる

ここから過去問の実践にうつるのですが、過去問は別に買わなくていいです。

建設業経理検定公式HPでも過去問は掲載されていますし、回答・解説は資格スクール大栄のHPでありがたいことに載っています。

このふたつのホームページを有効的に活用し、印刷しまくって問題を解きまくりましょう。

最初は大問ひとつ問題を解いたらその都度解答・解説を見ていきましょう。そのほうが解き方や解答を覚えられる速度が早まります。慣れてきたら徐々に1回分通しで問題を解いていきましょう。

僕は最終的に最新から第10回までを3周しました。勉強のトータル時間で考えると、過去問に費やす時間がほとんどでしたね。徹底的にやることで多少変則的な出題をされても適用できる能力を過去問演習で身につけることができます。

また大栄の解答・解説で少し残念なポイントがあり①大問1の模範解答が論述的すぎて何言ってるか分からないことがある②最新5回分の解説が掲載されていない点が挙げられます。無料で見させてもらっているのにケチをつけること自体が問題ですが、僕は結局TACの過去問を買ってキレイにまとまっている解説を並行して参考にしていました。

まとめ+勉強時間

単語カードですが、当然すべて網羅しているわけではないので自分がよく間違う・忘れてしまう問題はオリジナルでどんどんカードを独自に作成していきましょう。僕は面倒くさいので手書きで作っていました。

単語カードを作って回せば回すほど知らないことが少なくなっていきます。

あとは過去問を解きまくって間違った問題はテキストや解説でしっかり確認していくことで、穴は潰れていきます。

財務諸表にかけた勉強時間ですが200時間程度だったと思います。要領が良い方は150時間程度でも比較的簡単な回であれば十分合格できるかと思います。

しかし昨今の建設業経理士試験は確実に難化しており、いかに知らないことを潰していくかが重要になります。「この受験者10人の中で他の8人は知らないだろうけど俺と誰かさんはこの問題分かるぜ」というぐらいの勢いで準備していきましょう。

財務諸表に関しては原価計算と違い、見たことのない問題が出題するケースは極めてまれです。なので、やればやるほど合格に近づいていきます。

上記の方法を徹底的にすればきっと良い結果が待っているはずなので、ぜひ参考にしてみてください。

チャンドラーでした。

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