どうも、チャンドラーです。
賃貸物件を探していると「インターネット無料」「インターネット使用料不要」といった条件の物件があると思います。
こう思われる方も多いはずです。
本日は賃貸不動産に営業として携わっていた僕がこの仕組みを教えちゃいます。
そもそもインターネット料金はプロバイダによって変わるが3000円〜5000円程度かかるもの
インターネット利用をするためにはプロバイダーや携帯会社と回線契約する必要があります。現在だと、ほとんどの方が主流である「光回線」を契約するでしょう。
そして住んでいる場所が戸建てもしくは集合住宅なのかで料金体系が変わります。一般的に戸建ての方が1000円程度高くなりますね。
auひかり:戸建て5100円 集合住宅3800円
ソフトバンク光:戸建て5200円 集合住宅3800円
ドコモ光:戸建て5200円 集合住宅 4000円
ソネット光プラス:戸建て3980円 集合住宅2980円
OCN光:戸建て5100円 集合住宅3600円
BIGLOBE光:戸建て4980円 集合住宅3980円
※料金は変動する可能性があります
今どき一人暮らしでもほとんどの方がインターネット契約をしていますので、生活する上で欠かせない固定費と呼んでもいいと思います。
この絶対にかかってきてしまう固定費が、なぜ賃貸で”無料”に出来てしまうのでしょうか?
多くの場合インターネット使用料分家賃が上がっている訳ではない
家賃がその分上乗せされていると思ってしまう方も多いと思いますが、多くの場合そうではありません。
家賃・管理費を上げてしまうと相場を気にする人の割合の方が多いため、そもそもの候補対象から外れてしまうリスクが上がってしまうためです。
大家さんがインターネット料金を入居者の代わりに払うというファイナンスリスクを背負っているだけです。しかし、実はファイナンスリスクを背負いたくなるくらい大家にもメリットがあるシステムなのです。
「インターネット無料」の導入は管理業者などが大家に営業をかけている
実はインターネット無料・使用料不要というのは管理会社の営業マンなどが「インターネット料金が無料という条件で出すと入居率が○○%上がりますよ。」という営業をかけています。
じゃあ大家さんが1室につき4000円前後インターネット代を肩代わりしているかと言うとそういうことではありません。
相場としては1室につき1000〜2000円程度のインターネット料金で大家は管理会社と法人契約することが出来ます。
部屋数が多ければ多いほど大家の負担は大きくなりますが、内情はこういった特別契約がされており個人が契約するような金額を満額支払っている訳ではないためその分大家の負担は減ります。
実際に入居率が上がるから大家はお金を払ってでもインターネット無料を導入する
大人気物件でそんなことをしなくてもいくらでも部屋が満室になるという物件なら、わざわざ大家の負担にだけなるインターネット無料は大家側としては契約する必要がありません。
しかし現在の日本の賃貸物件空室率は深刻で、今後も増え続ける予測が出ています。
すべての大家はとにかく部屋を満室にしたいものです。部屋をいつまでも空室にしておくよりかは、1000〜2000円肩代わりしてでも部屋を埋めて家賃収入を得たいのです。
空室である限り、そこから発生する収入はゼロのままです。
そのためにこのビジネスが成り立つのです。
実際インターネット代を無料にした物件の効果はテキメンで、僕が見た中では途中からインターネット無料をした物件の成約率が劇的に良くなっていたと思います。
実際に賃貸経営されて導入した大家は、インターネット無料の費用対効果は抜群だと思っている方は多いようです。
唯一の弱点が速度が遅くなるかもしれないこと
デメリットが1点だけあります。それは回線が遅くなる時間帯が生じるリスクです。
主に光回線では、下図のように基地局から送られてくる1本の光回線をGE-PONシステムと呼ばれる分岐方法を取り最大32本に分けて各家庭に分けます。
マンションの場合みんなが同じインターネット無料で契約された回線を使うため、32分岐から更に分けて回線を使うことなります。
そうなると、入居者が帰ってゆっくりしているような時間帯(夜)に回線が遅いリスクが生じるわけです。
このようなリスクを承知した上で契約するようにしましょう。
まとめ:「インターネット無料」のモデルビジネスは入居者・大家双方にメリットがある
本記事はインターネット無料物件の仕組みについてご説明しました。
入居者にもインターネット料金がタダという絶大なメリットがあり、大家にも入居率アップという大きなメリットがあるWin-Winなビジネスモデルであることがお分かりいただけたでしょうか。
こういったことは賃貸不動産業界に勤めたことがないと分からないものですよね、ケンスキーも勤めるまでは知りませんでした。
ヘビーユーザーは遅くなるリスクを回避するために個別契約できる物件にした方がいいかもしれませんが、月額の固定費となるインターネットが無料になることは多くの方にとってメリットのほうが大きいと思います。
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どうも、チャンドラーでした。