こんにちは!
僕は学生時代、某有名家電量販店でアルバイトをしていました。もともと家電が大好きで、今でも家電を比較するような雑誌はよく読んでいます。
そのアルバイト経験を通して、家電量販店業界の裏側をじっくりと見ることが出来ました。
昨今は家電はネット販売が安く、積極的にネット利用されている方は多いかもしれません。
本記事では元家電量販店店員が伝える「家電量販店の値引き交渉完全攻略法」をお伝えしていきます!
そもそも何故家電量販店はネット販売より高くなるのか?
ご推察の通り、家電量販店の商品価格を圧倒的に上げている要因は2つあります。
・人件費
実店舗では店員さんが沢山働いています。家電量販店では特に閑散期手持ち無沙汰に立っている店員さん達を大勢見かけますが、こういった方達のお給料はすべて僕たちが買う商品のマージンから支払われています。
各地域で雇用を生み出しているので企業活動としては立派なことですが、残念ながら消費者としては彼らの給料分高く商品を買っていることになります。
反面ネット販売では圧倒的にオペレーション数を少なくすることが出来るため、人件費は安くすみ、その分商品を安くすることが出来ます。
・テナント賃料(家賃)
僕は新卒で商業施設関係の建設も携わる仕事をしていたので、家電量販店が月々支払う莫大な家賃を大体知っています。
家電量販店が実店舗を構えるにはいくつか方法があり、①居抜き物件を改装して入る ②地主に建物を建ててもらい(建築費は地主持ち)、長期賃貸借契約を結び借りる ③事業用定期借地契約を結び、建物は家電量販店が建てる といったものが挙げられます。
いずれにせよ月々の金額はかなりのものになり、家電量販店は家賃や人件費を払った上で黒字になるように運営していかなければなりません。
こういった事情が商品代に深く関わっていることをまずはご理解ください。
安く買う方法① よく売れるシーズンを狙う
それでは具体的な方法を見ていきましょう。
ボーナスシーズンや年始、そして3月決算期は家電量販店も書き入れ時のためなるべく売上を大きくしたいと考えています。薄利多売に対応してくれる可能性が高くなるシーズンですね。
特に決算期は数字をまとめる必要があるため、黒字ギリギリでも値下げ交渉に対応してくれることがままあります。
経理上で言うと繰越商品を少なくして、少しでも売上の数値を上げたいのです。
また逆に閑散期は商品があまり売れないため、ひとつの商品につきなるべく利益を確保したいと考えます。
こういった傾向から、待てるのであればセール時期を伺いましょう。
安く買う方法② ネット価格を調べて、店員に提示する
これは常套手段ですが、とても効果的です。
店員は値下げしろと言われても具体的なエビデンスがなければ大して値下げしてくれません。
それより「Amazonではこの価格で出てるんですけど」といったように提示されると店側としても「ほう、出来たら負けたくないな」となるパターンが多いです。
この時大事なのはスマホで直接価格が載っている販売画面を店員に見せることです。
これが今現在の情報なんだぞと店員に認知させることが重要となります。僕はアマゾンの他、楽天や価格ドットコムの画面を見せることもあります。
安く買う方法③「この価格なら今すぐに買います」と言い切る
個人的には極めて有効な方法だと思っています。
家電量販店の店員は「この客はどこまで値切るんだろう?」と思ってしまうような着地点が見えない交渉を嫌います。
そのため客側から「この値段まで下げてくれれば今すぐに絶対に買います、難しいようならば他店に行きます。(もしくはネットで買います)」と言い切ってしまうと、交渉がものすごくシンプルになります。
量販店側としても絶対に割ってはいけない価格ラインがあるため、客側から提示された金額がOKならば売ればいいしNGだったらお断りすれば良いので割り切りが良くなります。
この交渉を用いる際にも肝となるのは価格の根拠なので、しっかりとネットで最安値を調べていきましょう。
安く買う方法④ メーカーから派遣される店員を狙う
テレビや白物家電のような大型家電は各メーカーから派遣されている店員が各コーナーに配置されているケースが非常に多いです。
これはとても注意が必要となる事実です。
なぜかというと、メーカーの店員は自社製品の売上を伸ばすためだけに派遣されています。
つまり例えば、テレビコーナーに立っているソニーから派遣されている店員はシャープのアクオスなんて全く売りたくないのです。売っても自分の点数には全くなりませんから。
そのためメーカーから派遣されている店員は、お客さんがもし別のメーカーを欲している場合いろんな情報を説明して必死に自社メーカーを買ってもらえるように誘導します。
そのため僕は今でも自分で大型家電を買う場合は、欲しい商品のメーカーの人がいるかをまず店内探して、いたらその店員さんと交渉するようにしています。
実はメーカーの店員が自己判断で値下げして良いラインというのは決まっており、それ以上の値下げをする場合は家電量販店の正社員の許諾が必要となるのですが、自社の商品をなんとしても売りたいため裏で社員さんと必死に交渉してくれることが殆どです。
どのメーカーから派遣されているかは、首からぶら下がっているネームタグにメーカー名が書いているため一目瞭然です。
もしいない場合は、家電量販店の店員と交渉しましょう。間違っても別メーカーのタグを首からぶら下げている人とは交渉しないようにご注意を。
まとめ
以上4つのコツをご紹介しましたが、この4つをすべて考慮して動けば実店舗でも希望の金額が通る可能性がグーンと高くなります。
もちろんビックカメラなどのようにポイント還元制度を導入している会社であれば、ポイント加味での提示金額になることはあります。
昔はポイントも使うのを忘れて失効してしまうような事態が考えられましたが、今はスマホのアプリですぐにポイントが見れる世の中なのでそのリスクもとても少なく済みますね。
交渉したことのない人は最初戸惑うかもしれませんが、そもそも家電量販店業界では値下げ交渉は当たり前の世界なので、どうぞ気兼ねなくアタックしてみてください。
どうも、チャンドラーでした。