どうも、チャンドラーです。
うつ病・パニック障害の治療で本日で5回ほど鍼灸院に通院しているのですが、
今回からようやく保険証を適用し鍼灸を施術受けられるようになったので、まとめてみます。
そもそも何故鍼灸は通常保険適用じゃないの?
現在の日本の医療体制は西洋化が進められた明治以降の影響です。
江戸時代までは自宅で医師から漢方薬を処方され静養するというのが一般的だったそうです。
明治初期から急速に進められた西洋医学教育により、現在の日本では医療≒西洋医学という図式が成り立っています。
そのため、東洋医学である鍼灸治療は残念ながら日本では通常保険適用外になります。
一方中国では生薬や鍼灸で内科・外科治療にあたる「中医科」という科が、中国全土の医療機関の75〜85%に設置されているそうです。
近代国家の成り立ち方が鍼灸の保険適用の是非にかなり影響しているといっていいでしょう。
鍼灸はどういうときに保険適用になるの?
鍼灸は基本保険適用外ですが、内科や外科に行ってお医者さんが患者の症状的に鍼灸がより回復につながると判断した場合、鍼灸への保険適用ができます。
この場合鍼灸院が出してくれた「同意書」を病院に持参し、そこに必ずお医者さんに記入・捺印してもらう必要があります。
そもそもお医者さんは国家資格を取るまで殆ど東洋医学を学んでいないのに、西洋医学を学んできたお医者さんの同意書が必要ということも矛盾を感じます。
明らかに図式が西洋医学>東洋医学ですよね。
なので東洋医学に理解のない多くのお医者さんは、同意書に記入してくれない可能性がかなり高いです。
実際どうしたら保険適用になったか?
まずは良い鍼灸師さんを見つけます、これとても大事です。
鍼灸の世界は、施術士の技術や流派で本当に回復度が変わってきます。
幸い僕の場合は家族がとても腕の良い先生を知っていたのでそこに行くことになりました。
近くにもたくさん鍼灸はあるのですが、やはり技術力が大事なので片道1時間ちょっとかけて通院しています。
3回目くらいに、うつ病になった経緯や現在無職であること、病気を鍼灸の力を借りて治していきたいとお話しました。
そこで先生がその話を聞いて憐れんでくれたのか、先程の「同意書」を出してくれかかりつけの診療内科に書いてもらえれば保険適用で継続して施術を受けられるということを教えてくれました。
かかりつけの心療内科では拒否される
お金の心配は常にあったので、このことを知りとても喜びました。
きっと先生も理解して同意書書いてくれるだろうと翌週の受診時に用紙を持参。
用紙を見て先生は
「うーん、ウチでは書けないなぁ。こういうのは整形外科とかで書いてもらって下さい」
まさに東洋医学への理解のなさから来る一撃でした。
がっかりした僕はまた次週鍼灸院の予約を取ることにしました。
鍼灸院に相談してみる
同意書を先生が書いてくれなかった旨を鍼灸院の院長に伝えました。
院長も意外な顔をせず「最近は厳しくなって書いてくれないところが多いんだ」と話してくれました。
そして院長に相談できそうな医者はいないか相談したところ鍼灸院からほど近い内科を紹介してくださいました。
「100%書いてくれる訳ではないけど、鍼灸の力に理解のある先生だから行って話してみる価値はあるよ。ただ初診ではまず書いてくれないから、何回か受診する必要はあると思う」
そう言って下さり、推薦状も書いてくださってそれを携え翌週再トライすることになりました。
内科でまさかの一発OK
40代前後の先生が出てきました。
動悸が断続的に出る、緊張したら吐き気が止まらない、首が異常なまでに張る等の症状を一通り話し、鍼灸院に通院している旨と推薦状をお渡ししました。
そうすると、「状況を考えると鍼灸に継続的に通院された方が良いでしょう」
と同意書をなんと初診で書いてくださりました。
出された薬も漢方薬がメイン、東洋医学に本当に理解のある先生だったようです。感謝。
無事に保険適用で鍼灸受診
その足で鍼灸院に電話し、予約を取りました。
無事に同意書を鍼灸院長にお渡しし、簡単な手続きを済ませ(印鑑・保険証が必要でした)
いつもの施術を受けました。
結果、一回数千円かかっていた治療費が900円に。
これでお金のこともあまりくよくよ考えず治療に挑めそうです。
まとめ
おかげさまで理解のある良い先生2人に出会えたおかげで、これから保険適用で治療できます。
今回のケースは全員に当てはまることは難しいかもしれませんが、鍼灸の治療をメインにして治していきたいんだという方は一度トライしてみても良いかもしれません。
みなさんがそれぞれ選んだ治療法で、共に良くなっていくことを北の地から願っています。
■家でよくやっている自分でできるお灸
■経絡の流れがよく分かり、どこのツボがうつ病・パニック障害改善に効くか分かります