
今後数年の株価を占うことは誰にでも非常に困難なことですが、そのキーを握っているトランプ大統領がどのような思考で今の政策を強行しているのか気になりませんか?
この前Youtubeでたまたまオススメに出た動画を見て「ほぅこれは…」と思ったのでご紹介したいと思います。
若き日のトランプ大統領が1987年にCNNの看板番組「ラリー・キング・ライブ」に出たときのインタビューです。
インタビューの背景と主張
1987年、トランプは約95,000ドルをかけてニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ボストン・グローブに全ページ広告を掲載し、アメリカが同盟国(特に日本やサウジアラビア)の防衛費を肩代わりしていることを強く批判しました。
インタビューでも同様に「日本やサウジアラビアは巨大なマネーマシンであり、アメリカは2000億ドルもの赤字を出し続けている。なぜこれらの裕福な国々が自国の防衛費を払わず、アメリカがその負担をしているのか」と主張しています。
「アメリカはバカにされている」「他国は裏で笑っている」と繰り返し述べ、アメリカのリーダーシップや政策決定者の弱腰を批判しています。
インタビューを通じて一貫して「アメリカは世界の番人であるべきではない。裕福な同盟国は防衛のために十分な貢献をすべきだ」と述べています。
歴史的意義とその後
このインタビューや広告は、トランプの政治的思想や後の「アメリカ・ファースト」政策の原点とも言われており、30年以上にわたり一貫した主張であることが確認できます。
実際にトランプはその後も「同盟国はもっと負担すべき」「アメリカは損をしている」といった発言を繰り返し、現在の政策に大きく反映されていると考えられます。

こうなるとビジネスマンであるトランプ大統領がやりたいことが「アメリカの巨額赤字の解消、同盟国の防衛に関する負担不均衡の是正」であることがよく分かりますね。
トランプ政権が10年物国債利回りに強い関心を示しているのも、またFRBに利下げを迫っていることも、利下げをして国債の利払い負担を軽減し赤字を解消したいという思いなのでしょう。
しかしFRBの政策金利が下がっても、必ずしも長期金利(国債利回り)が下がるとは限らず、インフレや財政赤字など他の要因も大きく影響します。
このように、祖国アメリカの赤字解消や防衛費負担是正のためにトライアンドエラーをしていると考えればある意味分かりやすい人物なのかもしれません。
しかし脅迫してから少し態度を緩めるといったマフィアや極道のような手法を取るのは、かえって自国の信用や利益を失っていくことになります。
私がメインで投資しているオルカンも内訳の6割は米国企業です。
ここ数日でトランプ大統領の態度が軟化気味で一気に株価が戻ってきましたが、就任してまだたったの4ヶ月です。
あまり株価に一喜一憂しないよう、暴落時には気絶投資ぐらいの気持ちでお互い生き残りましょう。
以上、本日もお読みいただきありがとうございました。